【手術前にかける言葉】家族が手術を受けるとき心を安らかにするフレーズや例文まとめ

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手術前にかける言葉、特に家族が手術を受けるときには、何と声をかけるべきか…

アラサー看護師たま

本当に悩みますよね

頑張って!と、叱咤激励する?

いやいや、それでは逆効果?

私自身は病棟で看護師をしているので、付き添いのご家族から相談を受けることも多いです。

そこでいつもお伝えしていること、「手術前にかける言葉(手術を受ける家族へ)」を選ぶポイントや、フレーズ例をまとめました。

もちろん正解はひとつではありませんが、NGな言葉は明らか。

手術前にかける言葉で、「言ってはいけない」ことも書いておきます。

目次

「手術前にかける言葉」を選ぶ4つのポイント(手術を受ける家族へ)

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夫や妻、お父様やお母様が手術を受けることになった・・・。

そんな日は、ある日突然やってきます。

アラサー看護師たま

まずは、あなた自身が落ち着いて。そして深呼吸を

それから、手術前にかける言葉を考えていきましょう。

手術を受けるご家族とあなたの関係に合わせ、どんな言葉を選ぶべきか、考えるポイントは4つです。

先に「手術前にかける言葉」(手術を受ける家族への声かけ)例を見るなら、こちら

家族本人の心境を理解する

手術の日を前にして、一番不安を感じているのは、手術を受けるご家族本人です。

たとえ気丈に振舞っていても、本音では動揺していない人なんて・・・

アラサー看護師たま

看護師の私は見たことありません

  • 本当に治るのかな…という不安
  • 身体にメスを入れられることへ、漠然とした恐怖
  • 後遺症が出たら…?という暗い未来
  • 地震や停電、予期せぬトラブルの心配

手術前にかける言葉は、家族本人の「不安を和らげること」をぜひ第一に考えてみてください。

アラサー看護師たま

励ますより、不安を半分持ってあげる感じ

手術を受ける家族本人が不安を口にするなら、まずは最後まで聞くこと。

そして「そうだったんだ」「辛かったよね」と、受け止めて寄り添う言葉を返すと良いです。

一緒に乗り越える(伴走)言葉

手術前にかける言葉は、家族本人を「1人にしない」声かけを。

具体的には、「病気・手術を一緒に乗り越えようね」というニュアンスがおすすめです。

というのも、手術後の患者さんからは、こんなコメントをよく聞くのです。

「手術前の晩は孤独だった」

「ひとりぼっちって感じて、実は泣いた」

ま、手術室に入れば、患者さんは実際ひとりぼっち。

大勢の医療者(医師や看護師)に囲まれて、患者は自分ひとりですから。

だからこそ「一緒に乗り越えようね」は、手術前にかける言葉としてアリです。

手術後の生活をイメージする言葉

手術前にかける言葉は、「手術後のハッピーな毎日」をイメージするものも良いです。

「手術なんてさっさと終わらせて、早く○○したい!」と語る患者さんほど、術後の経過はいいです(看護師としての実感です)。

どんなに簡単な手術でも、「私、失敗しないので!」と言い放つドクターX(エックス)でも、

患者さん自身の基礎治癒力があってこそ。

「私は治って、家に帰る!」

手術を受ける家族本人がそう思うような言葉かけは、どんな名医よりも大事です。

手術を受ける家族本人へ「大好き」だと伝える

手術前にかける言葉で、これ以上のものはない。

これから手術を受ける家族には、どうぞ照れずに「大好き」と伝えてほしいです。

看護師として働く日々で、よく感じるのですが、

アラサー看護師たま

自分のためだけには、ヒトは頑張れない

放っておけない存在があるからこそ(家族でも、いっそペットでも)、最後の踏ん張りで、手術を乗り越えられます。

大好きだと言ってくれるあなたのために、手術を受ける家族は乗り越えて戻ってきます。



【手術前にかける言葉】手術を受ける家族別にフレーズや例文を紹介

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手術前にかける言葉は、あなたと家族の関係に合わせたオーダーメイドが一番。

ですが、考えるヒントになるように、手術を受ける家族別に「手術前にかける言葉」例(フレーズや例文)を紹介します。

アラサー看護師たま

実際に病棟で見聞きしたフレーズが中心です

手術前にかける言葉・フレーズ例【家族:夫・妻、パートナー編】

夫や妻、あるいはLGBTパートナーは、人生の伴侶となる家族です。

手術前にかける言葉は、まずシンプルに「大好き」が伝わるものを。

「大好き。だから必ず戻ってきてね」

「私・僕がついているから」

相手の心配をフォローしつつ、これまで一緒にいたことを思い出させるフレーズもあります。

「治療に専念できるようにしたよ。家のことは心配しないで」

「手術の後は一緒にのんびりしようね。今まで忙しかったもんね」

私が病棟で耳にして、今でも覚えているのは、こんな手術前にかける言葉。

「俺は酒を止めたから、次はアンタがなんとかしてくれ」

(漁師で大酒飲みの夫から妻へ)

「最初の手術より、今回のがずっと簡単だって聞いてるの」

(高齢ご夫婦で、妻の発言:事実はそうでもなかったのですが、元気になって退院されました)

「快気祝いの手配は、もうしてあるから」

(妻から夫へ)

誰にでも使えるとは言えませんが、そのご夫婦には効果テキメンだった「手術前にかける言葉」でしたね。

手術前にかける言葉・フレーズ例【家族:父・母・両親編】

子供の頃にはあんなに大きな存在だったのに、手術前の父・母は、本当に小さく頼りなく見えるもの。

でも子供のあなたが隠している動揺は、意外とバレてます。

だからこそ、手術前にかける言葉では、不安はあるけど治ると信じているとシンプルに伝えましょう。

「待っているからね。早く治してしまってね」

「まだ、親孝行してないんだけど」

もし孫やペットがいるなら、その存在もアピールです。推し活相手がいれば、それも良し。

「○○(孫)の入学式で、みんなでご飯に行こう」

「○○(愛犬)が待っているよ。たぶん玄関で」

「○○のコンサート、チケット取っておくね!」

あるいは、担当医の病状説明で「ポジティブな部分」だけを読み上げるのもおすすめ。

もし子供が複数いるなら、親御さんが一番頼りにしている人が対応すると効果は大きいです。

手術前にかける言葉・フレーズ例【家族:兄弟姉妹編】

あなたの兄弟姉妹が手術を受けるなら、手術前にかける言葉よりも、するべきことがあります。

  1. あなたの兄弟姉妹に大切な人がいるか?
  2. いるなら、その人との時間を取れるように協力する

兄弟姉妹が結婚しているなら、その夫や妻へ。

独身で恋人がいるのなら、そのパートナーと。

あなたは、兄弟姉妹の子どもの相手をしたり、恋人との時間を邪魔されないように、病室の入口で見張りなど。

そして手術の直前に、「いってらっしゃい」の言葉と笑顔で送りだす。

こんな例は、けっこうあります。

手術前にかける言葉・フレーズ例【義理の家族:義父母編】

アラサー看護師たま

実の親と同じくらい姑と仲良しな人は、読み飛ばしてください

義理の父母(特に姑)へ手術前にかける言葉は、なかなか難しい。

あまりに大げさだと「はあ?」と思われ、そっけないと後でグチグチ言われがちです。

コツは、まず実の息子・娘を前面に立てること。

その上で、失礼のない範囲でこんなフレーズがおすすめです。

「退院されるのをみんなで待っています」

「みんなで応援していますから」

あくまで「みんな」を主語にして、あなた自身が「私は私は」と言わないのが無難。

ただし!

もしあなたと2人きりのとき、義父母が手術への不安を口にするなら、ぜひ聞き役に徹してください。

血のつながらない人だからこそ、本音を言える状況なのかもしれません。

アラサー看護師たま

そのときの会話について、他の親族にはペラペラ話さない方がいいですよ!



手術前にかける言葉のNG例!手術を受ける家族に言ってはいけないこと

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手術前にかける言葉で、手術を受ける家族本人の不安を和らげるフレーズには、正解はありません。

ただし「言ってはいけないこと」は、とても明確です。

アラサー看護師たま

良かれと思って、口にしている方もけっこう見かけます

手術を受ける家族本人を責める言葉

手術前にかける言葉で、よくあるNGフレーズや例文はこれ。

手術を受ける本人を責めるフレーズです。

「だから○○するなって言ったのに」

「あなたが私の言うことを無視するから」

「こっそり夜中に盗み食いするからよ?」

事実かもしれないけど、今じゃな~い!

手術前にお小言を受けたって、今さらどうにもできないです。

アラサー看護師たま

患者本人はげんなり…

近い関係の人、特に妻や夫、娘・息子が言いがちなのでご注意を!

手術の失敗を連想する言葉

手術前にかける言葉として、医療者側としてもやめてほしいのが「手術の失敗を連想」するもの。

「その手術、成功率は○○%なんだって!よく決断したね~」

「ここじゃなくて、△△病院の方がその手術は有名なんだけどな」

「その手術でいいの?治療法は何?ちゃんと聞いた?」

成功率○○%という数字は、「手術するかどうか」判断材料のひとつです。

決めるときには必要ですが、手術の直前に蒸し返して意味があるのかどうか。

こんなこと言う人いるの?と思われますか。

これがけっこう珍しくない。

遠方で暮らしているけど、手術と聞いて駆け付けた息子さん・娘さん。

ポロっと言っちゃって、患者さん(お父さん・お母さん)が不安になっている姿…、深夜帯ナースにはお馴染みです。

余計な心配をさせる言葉

手術前にかける言葉で、意外と多いのが患者本人に「余計な心配をさせる」もの。

「早く治さないと、金がかかるばっかりだ」

「オレは毎日コンビニ弁当なんだぞ」

「ばあちゃん(姑)、○○(娘)がギャンギャン泣くから参ってるわ」

アラサー看護師たま

あ、全て夫から妻(患者)への手術前にかけていた言葉(実話)

早く退院できるように、私がんばるわ!

そんな返事を期待してのことでしょうか。

ところが現実は、逆効果のことが多いです。

手術前の患者さんは、精神的にすごく不安定。

多かれ少なかれ、ネガティブ思考に陥っています。

入院して手術をすることで、家事ができなかったり、仕事を休んでいたり、義父母に子供を見てもらったり…。

「迷惑をかけている」という意識から、どんどん考えがマイナスな方向に堕ちていきます。

で、悲しい気分のまま、手術を受ける…と。

手術前にかける言葉、手術を受ける家族への声かけとしては、いい部分が全然ないです。



【手術前にかける言葉】家族が手術を乗り越えるための魔法の言葉に

家族が手術を受けるとき、手術前にかける言葉には迷いますよね。

本当は「大好き」と伝えるのが一番(ナースの経験上)。

でも照れくさいなら、せめて「いっしょに乗り越えよう」「待ってるよ」の言葉がおすすめ。

あなたの言葉は、神の手を持つドクターよりも、患者さんには必要だとわかってほしいのです。

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